指導方針

音楽とは、音を楽しむと書きます。この言葉通り、レッスンも楽しく和やかな雰囲気を心がけています。

ですが、「楽しさ」と一言で言っても「楽しさ」の種類はたくさんあるのではないでしょうか?

レッスンの雰囲気が楽しくあることは大事ですが、それと共に「出来なかったことも頑張れば出来るようになる楽しさ」を感じてもらいたいと私は思っています。


読譜力

初めてピアノを習うお子さんのほとんどは、楽譜が読めません。

そこで、レッスンではまず「楽譜を読む力」=「読譜力」を養うことに重点を置いています。

楽譜を読む作業は、スラスラと読めるようになるまでは面倒に感じる生徒さんもいます。

確かに最初のうちは曲も易しいので、お手本を耳で聴いて憶えて弾いてしまう方が楽かもしれません。

ですが、習い続けるうちに曲はだんだんと難しくなり、耳で記憶できる限界に達するときが必ず訪れます。

そうなったときに、読譜力を身につけず耳で記憶して演奏することに慣れてしまっていると、その先のレベルへ進むことが難しくなってしまうのです。

多くの初心者向けの教材の1曲目は、真ん中のドと呼ばれる音からはじまる曲です。

最初のドを弾いてもらい、その音を聴きながら『今、自分が弾いてる音はドの音で、五線譜に書くとこんな風になるんだ』ということを、譜面を見て確認する。

これがピアノを弾けるようになるための第一歩です。

その一歩一歩を積み重ねた先に、生徒さんの口から憧れの曲としてよく出てくる「エリーゼのために」があり「子犬のワルツ」があるのです。

ベートーベンやショパン、何百年も前に生きた彼らのメッセージがそこには記されています。

単に音符を読むだけではなく楽譜を深く読み解く楽しさも、いずれ味わってもらえればと思います。


演奏するために必要なもの

ピアノを演奏するために必要なものとして、先の読譜力に加えて“テクニック”と呼ばれる演奏技術があります。

手の形や手首の高さ、腕の使い方、俊敏な指の動きや多彩な音色など、求められるものを挙げればキリがありません。

それらを習得するには日々の練習が欠かせないわけですが、それは音楽を表現するための手段であるということを忘れてはいけません。

演奏する曲を前にして、その曲から自分の心が何かを感じ、それをピアノを通して表現することが、ピアノを演奏するということです。

その何かを表現する術としてテクニックが必要になってくるのだと私は思います。

そのために、テクニックだけでなく、音楽に触れることによって、わくわくしたり穏やかな気持ちになったり慰められたり…と、

さまざまに心揺さぶられる『感性』を育めるレッスンを心がけています。


音楽を楽しむために

ピアノを通して音楽を生涯に渡って楽しめることは、素敵なことだと思います。

ある程度の読譜力とテクニックがあれば、たとえ受験や進学などの理由でピアノを習うことから卒業する日がきても、好きな曲を思い立ったときに演奏して楽しむことができます。

生徒さんには、私の手が離れてもいつまでもピアノを楽しく弾き続けてもらいたい。

そのために、生徒さんの『音楽が好き』という気持ちや『ピアノが弾ける喜び』を何よりも大切に、それぞれの生徒さんに寄り添ったレッスンをすること。

それが私の指導方針です。

尾花ピアノ教室 京都市 山科区 竹鼻扇町 小さなお子様から大人の方まで、丁寧に指導いたします

京都市山科区竹鼻扇町でピアノを教えています 地下鉄山科駅7番出口より徒歩6分 京阪四ノ宮駅より徒歩4分、駐車スペース有 小さなお子様から大人の方まで、丁寧に指導いたします